住宅が建ち並ぶ路地を進むと、認証制度の幕とのぼりが立ち並ぶ、真新しいお宅が見えてきました。

かなり街中にあるので、のぼりなどを見て”おっ”と立ち止まってくれる人もいるのではないでしょうか。
PR効果に期待。
受付をしているのは家を建てた工務店や設計事務所、建築材料となる木材を供給した製材所や森林組合の方々です。
今回の見学会は「京・杉の家・座」という地域材での家づくりネットワークが主催されており、上記の木材の流通・消費に関わる事業者の方々がメンバーとなっておられます。
名前が示すとおり、京都のスギ(ヒノキもですけど)をふんだんに使ったお宅でした。
割合にしておおよそ7割が府内産。他の部材もおそらく全部が国産材です。



家の中に入った時に感じる、何とも言えない優しくすがすがしい空気は、スギをふんだんに使っているからでしょうか。
変な話ですが、部屋の中で深呼吸がしたくなります。
空気が違う。雰囲気が違う。何となく居心地がいい。
抽象的な言葉ですが、そういう良さを、木をふんだんに使ったお宅からは感じます。
機能面でも、ウォークインクローゼットや雨の日でも洗濯物が干せるサンルーム、リビングの床暖房など、住み手の使い勝手について、よく考えられているのだなぁ、とここはただただ関心してしまいました。
建築のことについてはまだまだ勉強中の身ですが、こういうお宅を実際に見てもらえば、地域材を使った家づくりの良さが、もっともシンプルに、ダイレクトに伝わるのになぁ、と思います。
住宅見学会、おすすめです。
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ちなみにこの”京都府内産材”をふんだんに使ったお宅の温暖化防止への影響(貢献)はというと、
このことによって削減できた二酸化炭素 およそ2トン
ガソリンに換算すると およそ900リットル弱
リッター10kmの車で 9000km分
つまり、日本列島を車で 1.5往復分
ぐらいのエネルギーを京都の木を使ったことで節約できたという換算になります。(わかりやすい?わかりにくい?)
(ふちがみ)